QGISとは
QGISは、無償で利用できるオープンソース(GNU General Public Licenseで提供)の地理情報システム(GIS)です。
QGIS は、Open Source Geospatial Foundation (OSGeo) のオフィシャルプロジェクトで、Windows、Mac、Linux、Unix、Androidなど様々な環境で動作します。
地図利用や図面作成等の基本的な利用はもちろん、様々なプラグインや他のオープンソースGIS等(GRASS、PostGIS)と連携して使用することで、多方面の分析が可能です。
オープンソースでユーザーフレンドリーな設計となっており、Web上にも多数のマニュアルがアップロードされているため、GISの学習に適したソフトウェアです。
GISは何に使われているの?
そもそもGISは、Geographic Information Systems の略で、日本語では「地理情報システム」と言われております。
モノが持つ位置情報にその他の情報を関連付けて表示・解析することができます。
例えば、東京都にあるコンビニを、位置情報(住所)を基に地図にプロットし、そのコンビニが「セブンイレブン」、「ファミリーマート」、「ローソン」のどれなのかという情報をそのプロットしたモノに付与することができます。
コンビニの種類が分かる情報が付与されていれば、「セブンイレブン」だけを表示、コンビニの種類ごとに色分けといった表現が可能となります。
ただ、おそらくGISを使ってみないことには上記の意味は良く分からないかと思います。使って覚えることが重要です。
以下にGISが使用されている実例を紹介します。
【Web地図】
Google MapやYahoo!地図等のweb地図はユーザーが使用できる機能を制限したGISとなります。
目的地までの距離の算出や、各移動手段での所要時間が算出できるほか、表示する縮尺に応じて地図の精度が変わるなど、今や日常に欠かせないツールかと思います。
【カーナビ】
カーナビは、地図の位置情報にGPSも連動させて現在位置を把握し、交通情報なども含めて、最短時間で目的地に到達できるよう計算して表示・案内してくれます。
【ハザードマップ】
河川氾濫や土砂崩れ、津波、火山噴火等の自然災害の影響を受ける危険が高い場所を示す「ハザードマップ」の作成も、GISを用いて災害の影響範囲を地理情報を基に抽出して行われています。
【マーケティング】
お店の新規出店の際に、周辺の競合するお店の数や駅の配置、道路の配置等をGIS上で確認するといったマーケティングでの使用もあらゆる場面で行われています。
【都市計画】
各市町村の人口を表示し、小学校の統廃合の検討や福祉施設の配置の検討といった都市計画の分野でもごく当たり前に使用されております。
QGISでできること
QGISでは、前述のことがほとんどできると言えます。
さらに使い方、アイデア次第で無限の可能性があると思います。
本サイトでQGISの使い方を学び、どんどん実践していきましょう。
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