はじめに
社会人になって数年経つと、さまざまな悩みや理由を抱えて転職が頭をよぎることが多くあると思います。
20代後半の社会人の中で、転職が一度も頭によぎらない人の方が珍しいでしょう。
では実際、転職が頭をよぎったらどういった行動をとるべきなのか、案外よくわからず悶々と時間と精神だけが擦り減っていく方が多いです。
本記事では転職に悩む20代後半の方に向けて、取るべき行動8選をご紹介します。
30代、40代、50代の方にも共通する話もあるので、要チェックです。
転職を考えるきっかけ
そもそも転職を考えるきっかけとは、どういった理由があるのでしょうか。
例外もあると思いますが、ここでは転職理由の大部分を占める理由をご紹介します。
待遇面(給与・昇進・残業時間など)
最も多い転職理由は待遇面だと思います。主に給与、昇進、残業時間などに不満を持つ方が大半でしょう。
給与が安すぎる、という理由は本人の生活レベルや人生プランに大きく関わってくるため、非常にシンプルかつ大きい問題です。
やりがいがあればお金は大丈夫、という方ももちろんいるでしょうが、得てしてお金に多少の余裕がないとやりがいを楽しめないものです。
また、仕事ができる人であればあるほど、自身の会社への貢献に対して評価となる給与が安いとモチベーションが大きく下がってしまうと思います。
自分を正当に評価してくれ、活躍に見合った給与をもらえる会社へ行きたいと考えるのは至極当然のことでしょう。
職場の人間関係、雰囲気
待遇面に続いて多い転職理由として、職場の人間関係や雰囲気が挙げられます。
上司、部下、社風など、少しでも自分の考えや仕事の進め方に合わないと、日々ストレスを抱えることでしょう。
特に20代後半ではある程度仕事を覚え、自分の仕事の進め方や効率的なノウハウを身に付け始めているので、意見を聞いてくれずに自分のルールを押し付けてくる上司がいると仕事がやりづらくてしょうがないですよね。
また、体育会的なノリが肌に合わない、インドアで暗い雰囲気が息苦しい等、社風や職場の雰囲気に馴染めないと精神的に辛い状態が日々続くことになります。たまりませんね。
人生の大部分の時間を過ごす職場なので、共に働く人間や職場の雰囲気は当然重要視するポイントとなります。
キャリアプラン
ある程度仕事ができるようになった20代後半の頃から直面しやすい問題として、キャリアプランが挙げられます。
今の仕事が楽しくないわけではない、けどこの仕事をずっと続けていくのはちょっと厳しいし、個人としてのスキルも頭打ちになってしまうかも。。。といった感覚を覚えるタイミングが20代後半あるいは勤続3年以上のときに訪れやすいです。
向上心があり、仕事意欲が高い人ほど
“現在関わっている分野においてより社会貢献に近い部分で活躍したい”
“より高次元の立ち位置で仕事をして、経済の流れを感じてスキルアップしていきたい”
などといったより深い知識や経験を求め、社会への自分の貢献をよりハッキリと自覚でき、人々の豊かな生活へ寄与できる仕事に魅力を感じるタイミングとなります。
現在の環境での成長に限界を感じ始めてしまうと、途端に焦りや危機感を感じるものです。
「このままここにいても成長できるのだろうか」と感じたときは転職の合図かもしれません。
仕事内容
とてもシンプルな理由として、そもそもやりかった仕事ではない、というパターンがあります。
入社したばかりの頃は、まだ覚えることだらけだし、慣れていないから仕事を好きになれていないだけ…と自分を納得させながら働くことも多いです。ですが、数年経って改めて「やっぱりこの仕事、好きじゃないな…」と思ったのなら、それはやはりあなたに合っていない仕事である可能性が高いです。
仕事は趣味じゃない、仕事はお金を稼ぐ手段であって、楽しいモノじゃない等の意見はよく聞きますが、人生の半分の時間を占める仕事は楽しい方が良いに決まっています。
楽しいと感じることが少ないとしても、やりがいを感じられる仕事でなければモチベーションを保つのも難しいと思います。
改めて現在自分のしている仕事内容が好きではないと感じる場合は、転職を考えた方が良いでしょう。
転職に悩んだらどうすべき?
さて、転職を考えるきっかけをご紹介してきましたが、では実際転職を悩み始めたらどういった行動をとるべきなのでしょうか。
さっさと転職活動した方が良いに決まっている、と思われる方も多いと思いますが、転職をどれほど真剣に考えているかの度合いにより、適する対応や取るべき行動があるのでご紹介します。
冷静に考える
転職を考え出したとき、まずやってほしいのが落ち着いて冷静に考えることです。
なぜなら、気持ちに余裕がなく、その時の感情の赴くまま転職活動を行ってしまうと、現状を変えたい、抜け出したい気持ちが勝りすぎて、より条件の悪い会社への転職を決めてしまうといったことがあり得るからです。
そんなこと分かっている!でもブラックで忙しすぎて時間がないんだ!という方も実際いらっしゃるでしょう。でも、その手間を惜しんでしまうと今よりもさらに悪い状況になるかもしれません。
可能であれば休日に時間を取って、じっくり整理してみましょう。
自分が今の職場から転職したい理由は何なのか、紙やスマホのメモに書き出してみましょう。そしての複数出てきたであろう理由に優先順位をつけてみてください。
あなた自身が何を一番大切にしているか明確化することで、転職で解決する問題か、現在の職場でも行動を起こせば変えていける問題か、などが浮き彫りになっていくと思います。
冷静に自己分析をし、最善の一手を打てるよう転職についての自分の意志をしっかり確認し、そこで確認した答えを軸として、芯として自身の中に据えましょう。
会社に相談する
直属の上司には信頼関係がないと相談できないと思いますが、給与、職場環境、人間関係等の悩みについては会社に相談することも一つの手です。
会社ごとにシステムは異なりますが、社員の相談窓口というものが所属部署とは関係なく設置されていることが多くなっております。
自身の人事考課の評価に対して明らかに正当な評価が行われていない、人間関係の問題で不当な扱いを受けている等の悩みがあれば、証拠や根拠を示した上で会社の相談窓口に問い合わせてみてください。
そんなことすると、余計会社に居づらくなるというパターンもあるかもしれません。しかし、そういった相談をして、会社からの対応が悪くなる場合、その会社は早く見限った方がよいでしょう。
また、会社の相談窓口に相談したのに、なぜか上司が全部知っていてさらに不当な扱いを受けた場合、個人情報や機密情報を簡単に漏洩するような会社であるということなので、すぐに見限るべきです。
ある程度まともな会社であれば、その相談について真摯に向き合い、解決に向けて動いてくれると思います。
仕事内容に満足しており、顧客や職場の関係も構築できているのに、「上司と合わない」や「正当な評価がされない」という理由で自身が転職せざるを得ないと考えるのは時期尚早かもしれませんので、会社を変えていけないかという視点で解決へ取り組むのも一つの手となります。
休職する
多くの人が恐れがちですが、休職という手を取って時間を確保し、次に取るべき行動についてじっくり考えることも可能です。
休職は、病院からの診断書を元に会社から許可を得た上で、一時的に労働を免除してもらう制度のことであり、その期間や休職中の条件等の規定については会社ごとに異なります。休職については、労働基準法などに定義がありませんので、会社が独自に制度を構築し、就業規則などで定めるのが一般的です。
休職については、すでに精神的あるいは身体的に会社のストレスからくる異変や症状が発現してしまっている方はすぐにでも考えてほしい行動です。
心も身体も一度完全に壊れてしまうと、なかなか元通りに回復することはできません。
完全に壊れる前に病院へ行き、休職の診断書をもらうようにしましょう。
休職すると、自分はどうして普通の人と同じことができないんだろう、自分はなんてダメ人間なんだ・・・といった負の感情に支配されてしまいがちです。
ただ、反省は大事ですがいつまでも引きずっていても仕方ありません。
次に向けて羽ばたくための準備期間だと捉え、しっかり休んでしっかり自分の今後について考えましょう。
自身の人生プランを見直す
はじめに紹介した「冷静に考える」とも共通する部分がありますが、転職を考えたら必ずやってほしいことが自分の人生プランの見直しです。
自分は何がやりたいか、そしてそのやりたいことの分野の中でどういうキャリアを歩んでいきたいか、それを成し遂げるためには何歳までにどうなっていないといけないか、具体に書き出してイメージを具体化してみてください。
人生いつどこで何があるかは結局のところ死ぬまでわかりませんが、その中でも自分が望む人生プランというものはしっかり心に持っておいた方が良いです。
なぜなら、そのプランの実現を考えると、自ずと今やるべきこと、1年後にやるべきこと、10年後にやるべきこと等の具体的なことが明確化し、目標に向かってひた走れるからです。
「転職をする」という言葉に囚われず、人生プランを達成するために軌道修正する、キャリアアップしていくという目線でいきましょう。
目標を作ってもう少し頑張る
人生プランの明確化により、直近の短期目標、5~10年先の中期目標、10年以上先の長期目標がより具体になってくると思います。
そしてその目標について、現在の会社での達成は不可能なものなのか考えてみてください。
どうしても転職をしない限り目標達成の見込みがないのであれば転職しましょう。
しかし、現在の会社でより活躍し、個人としてスキルアップしていくことが目標達成への最も近い道なのだとしたら、転職をするより現在の環境でより集中して頑張ることもありだと思います。
結局のところ、会社を如何に利用して、個として人として如何に成長できるか、という視点が大事です。
仕事のスキルというのは、ドラクエ、FFといったRPGゲームのようなもので、様々な業務経験を通して自身がレベルアップすることで、今まで見えていなかった領域がある日を境に見えるようになり、一気に作業効率化ができたりするものです。悩みもより高次元になりますが...
目標を見つめ直し、その目標達成に向けた最善策とは何かを考えましょう。
転職する
転職の前にあれやこれやと書きましたが、冷静に考え、人生プランや目標を見つめ直してもなお転職が最善策だと思われる状況であれば、転職を実行に移しましょう。
転職に際しては、あまり焦りすぎないことが大切です。
環境を変え、ステップアップを目指すわけですから、より良い環境となる職場を目指していきたいですよね。
自身の強みが何か、自分を会社に入れたらどういった貢献ができるか等の自己アピールを書き出して、自分という人間の自己評価をしておくことが大事です。
あなた自身の目標と会社側の経営理念や目標がある程度マッチングしないとお互い納得できませんので、自己アピールをしつつも会社側の要求や希望をしっかり聞き出してください。
また、会社の雰囲気や面接官の方の態度・雰囲気も慎重に確認しましょう。
疲弊して死んだような眼をしている社員ばかりの職場や多忙で物忘れが多すぎる面接官などは割とまずい職場であることの証拠でもありますので、注意しましょう。
多くの転職サイトがありますが、まずは転職サイトに登録し、自身の職務経歴書、技能、自己アピールといった情報を丁寧かつ簡潔に記載し、求人側にとってあなたの特徴が分かりやすいようにしておきます。
早く転職先を決めたい気持ちになると思いますが、焦らず、希望条件と合った会社が現れるまで自分を磨いて待ちましょう。
独立する
いわゆる転職ではなく、独立して個人事業主になるor会社を起業することも一つの手となります。
昨今Youtuber、インスタグラマー、Uber eatsなど、個人で事業を実施して生計を立てている人が急増しています。
ネット社会の普及により、初期投資も少なく、かつ気軽に始められる仕事が増えてきているため、会社に所属する選択よりも個人で働く選択を取りやすくなっています。
安定した収入を得るまでがかなり大変なので、会社に所属しているうちから副業としてブログやYoutubeなどを行い、ある程度目途が立ってからのほうが安心でしょう。
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最後に
いかがでしたでしょうか。
今の時代、20代での転職は全然珍しいことではなく、様々な理由によってごく普通に行われていることです。
しかし、その転職の目的や人生プランを見据えた上での行動であるか否かは大きく人生を左右する可能性もありますので、ぜひこの記事を読んで少しでもハッとした方は今一度自信の考えを整理してみてください。
身体・心の健康が一番
とはいえ、結局は心身の健康が一番です。
心技体が充実して初めて幸福を感じるものですので、最優先に考えるのは身体のこと、心のことです。
心身が壊れる前に行動に移しましょう。自分の選択に自信を持って、後ろを振り返らずに突き進んでいきましょう。きっと良い未来が待っています。