突然ですが、皆さんは現在就いている仕事は好きなことでしょうか。
学生であれば、好きなことを仕事にしたいか、したくないかどちらを選びますでしょうか。
この記事では、好きなことを仕事にするメリットとデメリットについて、具体例を交えてご紹介したいと思います。
必ずしも当てはまらないかもしれませんが、仕事選びで悩んでいる方は一度目を通してもらって、自分の本当の気持ちを振り返ってもらえればと思います。
好きなことを仕事にするメリット
それでは早速、好きなことを仕事にするメリットをご紹介しましょう。
好きなことを仕事にするメリット
- 仕事が楽しい
- 専門性が上がる
- 精神的にポジティブでいれる
- 気の合う人が増える
- 自分に自信がつく
以下に各メリットを解説します。
仕事が楽しい
まず単純に仕事が楽しく感じるはずです。
好きなことは趣味であるとも言えるので、趣味が仕事となれば毎日楽しく働けると思います。
また、本人が楽しいと感じながら仕事をしていると成果に繋がりやすく、周りからの評価も相対的に上がっていくため、正の相乗効果が発揮されます。
僕自身、自然や生物が大好きで、暇さえあれば山や川で動物を捕まえたり観察したりする少年時代~大学時代を過ごしていたため、就職では生物調査ができる会社を選びました。
すると、多忙な中でも仕事が楽しく、やりがいをひしひしと感じながら無我夢中で仕事に励むことができました。
この楽しいという感情は非常に大事で、行動のモチベーションに大きく関わるため、大きなメリットと言えるでしょう。
専門性が上がる
好きなことを仕事にし、日々邁進していると、否が応でもその分野の知識や技術が蓄積されるため、専門性が上がります。
専門性が上がれば、自ずと周りからの評価や信頼が増し、さらに仕事の依頼が舞い込んでくる正のスパイラルとなります。
専門性が上がり、見える視野も変わってくれば、より高難度の仕事に向き合う機会が増え、やりがいを感じられるでしょう。
僕も生物調査を好きで仕事にしていたため、投網やタモ網による魚類の採捕技術や鳥類の識別技術が身に付きました。
その結果、仕事のオファーがどんどん増加し、自分の武器とすることができたので自信に繋がりました。
自分のアイデンティティという強い武器となる意味で、大きなメリットがあります。
精神的にポジティブでいれる
好きなことを仕事としている中でも、繁忙期等であまりの忙しさに押し潰されそうになることがあると思います。
そんな時に、好きではない事を仕事にしている人は早々に心が折れて、場合によっては精神を病んでしまうかもしれません。
しかし、好きなことを仕事にしている人は、仕事を楽しいと感じてやれる部分が多いため、精神的にポジティブな状態を保ちやすいと思います。
僕も仕事で追い込まれたことは多々あったのですが、仕事の内容自体は大好きな動物の保全に関わるような話だったので、やりがいを強く感じ、ネガティブな感情にならずにポジティブな思考で頑張れました。
自分の中でブレない精神的に大きな支えを得られるという意味で、大きなメリットがあります。
気の合う人が増える
好きなことを仕事にしていると、その職場や会社に集まってきている人は同じ価値観や同じ趣味を持っている人が多くなるため、気の合う人を増やしやすいです。
また、上司もその道のプロやベテランなので、高度な技術や多くの経験値を持っており、学ぶことが山ほどあります。
僕の職場でも、やはり生物好きが集まっているので、趣味や考え方の価値観が合う方が多く、自分の知らない知見もたくさん得られたので、非常に働きやすかったです。
身近に気の合う人が増えるという点で、大きなメリットがあります。
自分に自信がつく
好きな仕事を続けて専門性や知識が向上し、周りからの評価や信頼が得られるようになると、自分自身に自信がつきます。
自分に自信がつけば、意見の主張や発信も積極的に行えるようになり、ますます周りからの信頼につながる正の連鎖反応が起きます。
人は、自信を持って話している人の言葉の方が安心感を覚え、相談したい、お願いしたいと思うものです。
僕も生物調査の技術が上がり、周りからの信頼も得られたとき、自分に大きな自信を持つことができ、顧客に対しても自信を持って応対できるため、リピーター顧客が増える相乗効果を感じました。
お金では買えない、自分への自信に繋がるという点で、大きなメリットがあります。
好きなことを仕事にするデメリット
では、好きなことを仕事にするデメリットをご紹介します。
好きなことを仕事にするデメリット
- ON/OFFの切り替えがしづらい
- 幅広い視点を持ちづらい
- チャレンジ精神が控えめになる
- 必ずしも収入が良い仕事ではない
- 趣味がなくなる
以下に各デメリットを解説します。
ON/OFFの切り替えがしづらい
好きなことを仕事にするということは、OFFの余暇でしていた趣味などが仕事になるということなので、ON/OFFの切り替えがしづらくなりがちです。
ON/OFFの切り替えができないと、精神的に休まる時間が取れないため、疲労が蓄積して疲れが取れない状態に陥ります。
良くも悪くも、一日の仕事を終わるタイミングがうやむやになることがデメリットと言えます。
幅広い視点を持ちづらい
人は自分が得意なこと、好きなことだけやりたいものです。
もちろんその分野に特化することは良いことですし、強みにもなります。
しかし、ひとたびその分野で行き詰ったり、嫌になってしまったときに別の選択肢が一切ない状態というのはリスクであると言えます。
狭い視野での選択の連鎖になってしまうという点はデメリットと言えます。
チャレンジ精神が控えめになる
得意なこと、好きなことだけを仕事にしていると、何か新しいことへ挑戦するチャレンジ精神が弱くなってしまうことがあります。
もちろん、好きなことである仕事が順調で、何不自由していない状況であれば現状維持で良いやと考える人も多いでしょう。
しかし、今回の新型コロナ騒動や自然災害等で突如仕事を奪われたり、やむを得ず停止せざるを得ない状況に陥ったとき、チャレンジ精神を高く持った人の方が一歩早く踏み出すことができ、成功をつかみやすいでしょう。
チャレンジ精神が控えめになるという点はデメリットと言えます。
必ずしも収入が良い仕事ではない
これは当てはまる人、当てはまらない人がいるとは思います。
しかし、自分が好きなことが必ずしも市場規模が大きい分野ではなく、比例して収入もそれほどという方も多いと思います。
収入が少ないと、極論言えばプライベートで好きなことをする経済的な余裕がなくなってしまい、本末転倒になるかもしれません。
収入が良い仕事ではなく、経済的に豊かになりづらいことがある点はデメリットと言えます。
趣味がなくなる
好きなことは趣味と直結している方も多いと思います。
その趣味を仕事にした場合、休日などの余暇でもその趣味に多くの時間を割きたいと思いますでしょうか。
休日は別なことをしたいと考える方も多いと思います。
そういう意味では、趣味がなくなってしまい、何をしてよいかわからず時間を無駄にしてしまったと感じる場面も多くなると思います。
趣味がなくなって余暇のリフレッシュ要素が減ってしまうのはデメリットと言えます。
仕事選びで大事なこと
いかがでしたでしょうか。
好きなことは仕事にするメリット、デメリットをご紹介しましたが、結局どうすればいいのかと思った方が多いと思います。
いずれにしても、仕事を選ぶ上で大事なことが3つあります。
興味がある分野であること
一番好きなことでないにしても、その仕事の分野に興味があることが重要です。
興味の有無によって、仕事を覚える速さやパフォーマンスに大きな差が出ます。
基本的には皆さんも興味があるから今の仕事を選んでいるとは思いますが、興味のない仕事を担当したことがあればよく分かると思います。
仕事選びで大事なことは、興味がある分野であることです。
条件に納得できていること
好きなことであろうがなかろうが、仕事の待遇や条件に納得できていることが重要です。
ここで折り合いがついていないのであれば、遅かれ早かれその仕事を辞めたいと思う時期が来ます。
給料が低くても、仕事内容にやりがいや誇りを感じ、納得しているのであれば問題はないでしょう。
仕事選びで大事なことは、条件に納得できていることです。
将来性を見据えること
選ぼうとしている仕事の分野の将来性をしっかり考慮することが重要です。
近未来ではAIの進化により、人間の仕事がAIに取って代わられると言われており、実際その影響で職を失う方が多く出ると思います。
たとえば、自動車の自動運転化が進んでいこうとしている中、あえてタクシーの運転手を今からやるのは明らかに選択ミスだと思います。
選ぼうとしている分野が今後も伸びていき、社会の構成要素の大きな一つでAIの台頭にも影響されない分野であれば即決で良いと思います。
仕事選びで大事なことは、その分野の将来性を見据えることです。
※5Gで世界がどれだけ変わるかは以下の記事を参照ください。
まとめ
全体をまとめます。
好きなことを仕事にするメリット
- 仕事が楽しい
- 専門性が上がる
- 精神的にポジティブでいれる
- 気の合う人が増える
- 自分に自信がつく
好きなことを仕事にするデメリット
- ON/OFFの切り替えがしづらい
- 幅広い視点を持ちづらい
- チャレンジ精神が控えめになる
- 必ずしも収入が良い仕事ではない
- 趣味がなくなる
仕事選びで大事なこと
- 興味がある分野であること
- 条件に納得できていること
- 将来性を見据えること
以上となります。
人生を決めるのは自分
仕事を選ぶことも含めて、最終的にあなたの人生を決めるのはあなた自身です。
上記のメリット、デメリットを参考にして頂き、自分なりに何を最も大事に考えているか振り返って仕事を選んでみてください。
仮にその選択が間違っていた、思っていたのと相違が大きかった場合は、軌道修正して転職すればよいだけです。
しっかり自分の頭で考えつつも、あまり考えすぎないである程度直感も大事にしながら人生を開拓していってください。